2015年10月11日日曜日

少しの勇気があればいい~アドラー心理学・岸見一郎先生講演会(その③)

村田です。

その①
その②
の続きです。

9月20日に岸見先生にお会いして以来、
私は「まちゃロス」ならぬ「岸見先生ロス」かも?!
と思うぐらい、まだ先生の言葉の数々が
時折グルグル頭の中を回っています。


この日の名古屋は快晴

先生は、冒頭に「質疑応答の時間をたっぷりとりたい」という言葉通り、
90分の内、30分間。
この時間の先生の返答がとても反応が早くて、的を得た回答。
とても聞きごたえがありました。

挙手した人がたくさんいましたが
司会の人が選んだ人達の質問がまた良くて…

ここもメモが追いつきませんでしたので、ザックリですみません。


問1.『嫌われる勇気』の中でも、講演でも
先生は「トラウマは存在しない。」とおっしゃっているが、
私は説明を聞いても、自身のカウンセリングの経験からしても、
やはり「トラウマは存在する。」と思うのです。
もう少し、詳しく説明をお願いしたい。(30代女性・メンタルコーチ)

先生は、“彫刻家”を例に挙げて、説明を繰り返しました。
詳しくは岸見先生の著書
生きづらさからの脱却:アドラーに学ぶ 第2章 原因論と目的論
をお読みください。



問2.先生にとって“生きがい”や“やりがい”とは?(70代女性)

“他者貢献感”が大きな動機づけになる。ということを
アドラー心理学を通じて、本当に届くべき人に届いて欲しいと思っていらっしゃるそう。



問3.“子供の課題”に土足で踏み込まない為に注意する事は?(30代男性・6歳児の父)

先生は、息子さんが幼少の頃、
息子さんに「“甘やかし”ってどういうこと?」と質問したら
息子さんは「たのまれもしないことをすること。」と答えたそう。
なので、“子供の課題”に踏み込む前に、大人が“手続きを踏む”ことを意識するのが大切。

ここでの先生の回答は、同い年の子を持つ親として、印象に残りました。


問4.友人がうつ病を患っています。声掛けをする際、注意することは?
(問3.の男性)

先生はカウンセリングも行っています。
先生の体験談をもとに、回答。
本人が「自分に価値がある」と思えるように、勇気づけることを提案。



問5.先生から若者にメッセージをお願いします(20代女子大生・心理学専攻)

先生は看護学校でも教鞭をとってらっしゃるのですが、
ここの学生は国家資格である“看護士の資格取得”が学生たちの目標の一つとなっているそう。
学生達によく伝えているのは、
「学生である今が“未来への準備期間”なのではない。」こと。
つまり
人生を先回りして、今やらなくてもいい事までやる必要はなし。

今が本番。
今できることを一生懸命やる事。
知に足をついた生き方をしてほしい。
そして
毎日を丁寧に生きることを意識して。
だと。

最前列に座っていた質問をした学生さんの目をまっすぐ見て、ニコニコしながら。
ここでの先生の回答も、私には響きました。




岸見先生の講演は
京都・大阪で開催されることが多いのですが
もし、機会がありましたら
是非、直接会ってお話を聞いてみてください。
先生の言葉に励まされること、たくさんあると思います。

長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。


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岸見先生と

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